大阪と京都の真ん中、茨木市で
「無理なく払える家賃」を知ろう
JR京都線と阪急京都線の2本が走り、梅田へ最短16分・京都へ20分前後――茨木市は交通アクセスに優れたベッドタウンです。再開発が進むJR茨木駅西口や、大型商業施設が集まる阪急茨木市駅前、モノレールと地下鉄が交わる南茨木駅。住みたいエリアは豊富ですが、まずは「毎月いくらまでなら安心して払えるか」を把握することが大切。本記事では 手取りから逆算する家賃目安 を軸に、茨木市のリアルな家賃相場と賢い物件選びのポイントを網羅します。

家賃を決める3つの黄金ルール

ルール
01
手取りの25〜30%を上限に設定する理由
総務省「家計調査」では、住居費は可処分所得の27〜33%に収まるのが平均。茨木市は物価が大阪市中心部よりやや低めとはいえ、貯蓄やレジャーに回す余力を残すため、月収手取りの25〜30%以内を目標ラインにしましょう。たとえば手取り24万円なら家賃は6〜7.2万円、手取り32万円なら8〜9.6万円が無理なく払える範囲です。

ルール
02
年収ベースで計算するとブレが少ない
ボーナス比率が高い職種の場合は、年間手取り×0.28÷12で計算すると変動の影響を抑えられます。年収500万円(年間手取り約390万円)なら 390万円×0.28÷12 ≒ 9.1万円 が適正ライン。住宅補助が出る会社員は、その分を家賃に上乗せしてもOKです。

ルール
03
「家賃+共益費+駐車場代」の総額で比較
茨木市は1台7,000〜13,000円程度の月極駐車場がまだ多く、車を持つかどうかで固定費が大きく変わります。契約前は必ず 月額総支払額 でシミュレーションしましょう。
年収・ライフスタイル別に見る
茨木市の家賃感覚
時期 | 家賃傾向 | 初期費用 |
---|---|---|
1〜3月 | 高め | 高い |
4〜6月 | やや下がる | 安くなる傾向 |
7〜8月 | 安い傾向あり | 交渉しやすい |
※表内の家賃は当社調べ(2025年6月)
家賃以外で毎月かかる
“茨木コスト”を把握する
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管理費・共益費
駅近・オートロック付きマンションの場合、管理費は5,000〜12,000円が相場。築浅物件ほど高く設定されますが、宅配ボックスや高速Wi-Fiが含まれるケースも多く、共益費込みで比較するのが鉄則です。
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光熱費と断熱性能
北摂エリアらしく冬の最低気温は大阪市中心部より1〜2℃低め。築古木造アパートと複層ガラスRC造では、月々2,000円以上の暖房費差が出ることもあります。
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交通費
茨木市内で職住接近できれば定期代ゼロも可能。梅田勤務の場合でもJR定期6か月で約45,000円。家賃を少し抑えて駅近を選ぶか、家賃を上げて徒歩圏を広げ定期代を減らすか——総コストで考えることがポイントです。
初期費用を含めた
「住居コスト総額」の考え方

敷金・礼金・仲介手数料・前家賃を合計すると家賃4〜6か月分が一般的。茨木市は転勤族が多く、礼金2か月の法人契約向け物件が依然多い一方で、学生向けは礼金ゼロ・仲介手数料半額キャンペーンも豊富。2年以上住む予定であれば、多少礼金を払っても築浅・高断熱を選んだほうが長期的には得になるケースが目立ちます。
駅別・間取り別の最新家賃相場
茨木市内の家賃水準は大阪市中心6区より約2割安。
梅田に電車15分圏という利便性を考えると、コストパフォーマンスは高めと言えます。
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JR茨木駅(JR京都線)
• ワンルーム〜1DK:平均5.4〜6.8万円
• 1LDK:平均9.4万円
• 2LDK:平均10.4万円再開発が進む西口エリアはタワーマンションが建ち、単身でも9万円台後半の築浅1LDKが人気です。
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阪急茨木市駅(阪急京都線)
• 1R〜1LDK全体平均:6.1万円
• 築10年以内1LDK:8.5〜10.5万円駅前商店街やイオン茨木が近く、生活利便性トップクラス。阪急線ユーザーは京都方面へも出やすく、DINKSに支持されています。
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南茨木駅(阪急+大阪モノレール)
• ワンルーム:5.5〜6.6万円
• 1K:約5.8万円
• 1LDK:9.5〜10.7万円阪急・モノレールの2線利用で空港や万博公園エリアへ直通。駅前は再開発が進行中で、築浅物件の供給も増えています。
茨木市で家賃を下げる交渉術

WAY
01
入居希望日を柔軟に
茨木市は転勤シーズンの3・9月に空室が大量発生。管理会社は「繁忙期までに決めたい」という思惑が強く、4月末・10月末は特に交渉が利きやすい。

WAY
02
長期入居を提示
北摂エリアはファミリー転入が多く、長く住む人ほどオーナーに歓迎されます。「3年以上住む予定」を伝えると礼金カットの提案が通りやすい。

WAY
03
フリーレントを引き出す
築浅で家賃が下がりにくい物件でも、1か月のフリーレントを付けてもらえれば実質総コストを圧縮可能。
物件選びチェックリスト
|茨木市ならではの視点
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断熱性能:北摂の冬は底冷え。複層ガラス・床断熱を確認
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通学ゾーン:彩都・南春日丘は小学校評判◎、子育て予定なら早めに学区を把握
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交通混雑:JR茨木は朝7時台ホーム混雑率120%。阪急利用で時差出勤も検討
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買い物利便:イオン茨木・ロサヴィア・ビエラ茨木新中条など、普段使いの施設を地図でチェック
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防災情報:安威川近辺はハザードマップ要確認。高台の山手台は浸水リスクが低い
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将来開発:JR西口の再開発第2期計画(大型複合ビル予定)は資産価値向上に期待
賃貸の不動産屋選びで
よくある質問
- 家賃を抑えるならJR線と阪急線、どちらが狙い目?
- 単身ならJR総持寺〜岸辺、南茨木〜摂津市区間のほうがやや安め。梅田への所要時間は大差ないので、駅徒歩距離と混雑を天秤にかけて選びましょう。
- 茨木市内で礼金ゼロ物件は多い?
- 学生需要のある南茨木・豊川・彩都西エリアの築古1Kには礼金ゼロが多い一方、駅前築浅マンションは礼金1〜2か月が主流です。
- 更新料は大阪市内と違う?
- 茨木市を含む北摂エリアは「2年ごと家賃1か月」の更新料がまだ一般的。長く住むなら契約時に更新料減額 or 免除交渉をしておきましょう。